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SOG/GhostRecon HQ2.0

[REQUIEM FOR DREAM] 2003/07/09 AM10:30 青木ヶ原樹海

Posted on 22 5月 2007

SOG/GhostRecon?REQUIEM FOR DREAM 
07/19 
AM05:30 

足柄PAに集合

AM08:00
ゴール地点である富岳風穴に、隊員の車一台を駐車。
一度スタートしたらゴールしない限り車の回収が出来ない状態にする。
AM09:00

もう一台の車に隊員と装備を載せてスタート地点である精進湖に移動。
AM10:30
登山道脇より樹海に侵入。作戦開始。

と、言う事で始まりました、SOG/GhostRecon一周年記念企画 OPERATION [REQUIEM FOR DREAM]。
今回の作戦内容は当初このような感じでした。

・遺体があったポイントには警察か誰かがつけた「印」があるとされます。
 その印を50箇所(遺体一年分)撮影する。

・中継地点にて深夜に「こっくりさん」を行い呼び出したものを封印する。

・全行程を踏破。

結論から言えば「印」は発見できませんでした。「印」どころか遺留品・普通のゴミすら発見できず。
自殺者の多い風穴からかなり離れていた為だと思われます。
さて、今回はこのようなルートを我々は進みました。

GPSによると距離はおよそ4キロ。
TVやビデオ、他サイトで見た樹海の映像等でしか樹海の知識しかない我々は

いくら重装備とはいえ問題無く進めると思っておりました。
「TVカメラが入れるような場所ならば問題無いだろう」と。
それが間違いの始まりでした。
そして気付くべきでした、スタート地点から見える「不自然な稜線」を。


登山道脇より侵入するGhostRecon

樹海についての情報収集をする際に、よくこのような一文が目に入ります。

「あちこち穴が開いていて歩きにくい」

実際に入ってみると歩きにくいとかそんなものではありませんでした。
我々が侵入した区域は「3歩のうち1歩が落とし穴。」

なんというか「マインスイーパー」状態です。


隊員の装備(犬上海団)ゴール後風穴駐車場にて

樹海において一人当たりの装備重量は20キロ超。
この状態で穴などにはまった日には足首どころか大腿骨まで骨折しかねません。
とはいえ進まないと話にならないのでじわじわと前進していく。

コンパス、GPS共に問題なく作動。

大きくえぐれてクレバスのようになってる地形を登ったり下ったり。
今回の探索レポートは他の探索レポートと比べて写真枚数が恐ろしく少ないのは
もう写真どころではないからです。

じわじわと、しかし確実に進んでいくGhostRecon。
方角は正しい。
このまま進めば問題なく中継ポイントに到達できるはずだ。と皆が思っていた。
しかし、予想外の事が起きた。
もう後には引けない距離を進んだ時にそれは現れた。


中継点やゴールがある北東の方向。そこには20mクラスの崖があったのである。
少し東に移動すればきっと崖が切れて普通に進めるところがあるはずだ。と、いう祈りに近い思いで
東に移動。しかし、疲労したGhostReconを待っていたものは
3方向が崖に囲まれているという悪夢のような光景だった。


絶望するGhostRecon

この時最も絶望していたのは本作戦の進行ラインを設定した犬隊員だろう。

地図を見ると確かにスタート地点とゴール地点では標高が20m以上違う。
でもまさか一気に標高が上がるなんて誰も思ってませんでした。

非常事態。例えば、噂どおりコンパスが効かないとか何らかの理由で迷ったり怪我人が出たりしたら
北に移動し遊歩道に脱出すると言う事になっていた。
しかしその北の方角にも崖があるのである。

「最悪の状況を考えよう」と馬隊員が言う。
「骨折者が出たらどうする?」
その場合はシートで担架を作り負傷者を搬送?と、作戦前ではそういう話になっていた。

しかし一人でも移動が困難な場所で今来た道を負傷者を担架に載せてなんてのは
無理であることは明らかだった。それだけ、ここでの怪我と言うのは危険なのである。
ここから引き返す方が大変ではあるが明らかに安全であることはわかっていた。
ただ、引き返した時点で作戦は失敗、今までの苦労も、この作戦の為に用意した準備も一切が無駄になるのだ。
いろんなものを天秤にかけた結果出た結論は
崖を越えるという結論だった。

滑落=死亡もしくは大怪我。おいら(猫三倍段)と犬隊員は前回の岐阜遠征で似たような事をやっている。
しかしあの時は身軽だったし山肌はちゃんと土があった。

今回は20キロ超の重装備、周りはみな溶岩という状況。
慎重に登り始めるGhostRecon。時々足場が崩れる。掴んでいた木が折れる。落石が装備や太ももにガンガン当たる。

さて、我々の中で最も山に関するスキルが高いのは馬隊員。安全そうなルートを見つけては移動し、その後を他の隊員が続く。
崖の中腹部分で、先行する馬隊員が気付いた。おいらもすぐに気付いた。
犬隊員の様子がおかしい。
隊列から5mほど離れ、一人で垂直方向に登っていたのだ。
とても危険だ。垂直に登るなと声をかけるが、構わず必死で登っている。垂直に登ってはいけないというのは、犬本人だって知ってるはずだ。

悪戦苦闘の後、何とか一人の負傷者も出さずに崖を登りきる事ができた。平らな場所があったのでそこで全装備を解除しへたり込む。

一人遅れて、休憩ポイントに登ってきた。犬隊員である。
何故、あんな危険な登り方をしたのかと問うと、どうも彼は
わけがわからなくなっていたらしい。
もはや「崖を越えさえすれば」ということしか考える事が出来なかったと言った。おいらと犬は今まで2人でいろいろ無茶な事をしてきたが
こういう弱気な発言は付き合い始めて14年間にもなるが始めて聞いた。彼らしからぬ発言である。

崖の上の平らな所で大休止をとる。
生命の危機からの開放感は格別だ。幽霊?死体?呪い?もはやそんな事は頭のどこにも無かった。
皆思い思いに軽食を取ったり休憩したりしている。おいらもスニッカーズをくわえながら登ってきたところを見下ろしたり風景を見たりして楽しんでいた。

ふと足元をみると、あるものを見つけた。
「これは・・」
馬隊員を呼び寄せる
「これは、あれだよな」
「うん、あれだ。」
「あれ」はそこら中に生えている。
死ぬ思いで崖を登って、その上にこんなものが大量に自生しているのだ。愉快な冗談だ。
噂には聞いていたが本当に生えてるものなんだなあ。初めて生で見た。

大休止を終え、再度装備をつけ休憩ポイントを後にした。
もみじのような形をした「あれ」に見送られて。
 

休憩ポイントから北に進むと遊歩道に出た。予定通りだ。
本当なら遊歩道に出てすぐにまた樹海内に入るはずだったのだが、今回それを行わず
遊歩道を風穴方面に3・400m移動する事になった。なぜなら予定ルート通りに進むと
さっきの崖ほどではないがそれに近い所を今度は下らなければいけないからだった。

今度こそ本当に死ぬ気がするので
そこを迂回する形になったのです。いや、ほんとにごめんなさい。

遊歩道脇から樹海内に再度侵入。GPSに従い中継ポイントの座標に向かい歩く。
なんか精進湖付近とは生えてる木や植生が明らかに違うなあ。
崖までの植生を「腐海」とすると

遊歩道付近は「ブレアの森」って感じで。
さっきにまでに比べると非常に歩きやすい。溶岩の密度が違うのかな。「落とし穴」もそれほどでもないし。
でもやっぱりいろんなところを登ったり下ったり。やはり大変だ。
歩いていると突然おいらの足に違和感が走る。それにブーツを履いてるのにサンダルのような音がする。
ふと足元を見てみるとブーツのソールが5分の4ほどはがれていた

こんなことは初めてだ。市街戦や室内戦用のブーツで無茶をしたのがまずかったか。
ガムテープで補修するものの暫くしてもう一方のソールも同じ状態に。

悪戦苦闘の末、中継ポイントに到着。深夜のこっくり実験に向けてベースキャンプを設営。
ベースキャンプが完成した時、時計はPM15:30を指していた。

さて、ベースキャンプを張って暫くの頃。時間はPM16:00ほど。

遊歩道方向から草木を踏み分ける音がした。
隊員をカウントするとその場に全員いる。
ならば誰だとその音の方向に顔を向けると一人の青年が歩いてきた
眼鏡をかけた白い服の青年。持ち物は肩掛けカバンとストック。
彼はこちらのキャンプをちらりと見たが話しかけてくるでもなく樹海の奥へ消えていった。

「嫌だなあ、俺ら絶対変な目で見られてるぜ(w」
「土地柄だから自衛官と間違えてくれるかもな(その後実際間違えられる)」
「オカ板の人かな」
「彼らは21日と聞いたが」
馬隊員に聞いてみる
「彼が進んだ方向って風穴とか何かある?」

「いや、何も無い。果てしなく樹海。」

既に薄暗くなって時々小雨の降る樹海。彼は命綱も何も持たずどこに行くのだろう。
ある種の予感を感じたので少し間をおいた後に犬隊員と馬隊員が追跡したが彼を見つけることは出来なかった。

一人2時間づつの仮眠時間を設けて丑三つ時を待つことにする。


死にかけのGhostRecon。ベースキャンプにて。

時間まで飯を食ったりして過ごす。寒くなってくるので防寒具を着込んだりもした。
周りを見ると既に漆黒の闇。ライトやキャンドルを消すともはや何も見えない。
しかし恐ろしい闇ではない、むしろ癒される感じがする。

最後の隊員の仮眠が終わると既にAM02:00になっていた。

「コックリさんに聞かないと俺は何にもわからねえんだ!」?ソウルこっくりさん無情編

午前02:30。
ついにこっくり実験の時間が来た。

用意していた用紙を用意する。

一番手はおいらと犬隊員のペアでレッツ降霊。

「こっくりさんこっくりさん、いらっしゃいましたら”はい”の方へ移動してください」

動かない。

「こっくりさんこっくりさん、いらっしゃいましたら”はい”の方へ移動してください」

静止

「こっくりさんこっくりさん、いらっしゃいましたら”はい”の方へ移動してください」

動きやがれこのファッキン10円玉め

しょうがないので選手交代。代打、馬隊員。


ソウルこっくりさん

同じ手順を繰り返す。
しかし下が柔らかいシートであるのと、微妙に凹凸のある切り株の上の為動かない。

そして3度目の呼びかけでついに動いた。

分速1mmのスピードで。

結局、「はい」の方向に2mm移動して全ては静止した。
くそう、ここでこっくりが降りてきて「殺す」とかのNGワードでも出そうものなら
出入り口の鳥居マークを「丼」に書き換えて逃げられなくした上で蜂の巣にしてやるところだったが
残念だ。

一周年記念探索にもかかわらずあまりも情けない結果なので、このこっくりレポート作成時にいくらかの脚色を加えようかと考えていました。

しかし、家に到着し、冷静に判断した結果、脚色を加えるということは、ここに至るまでの苦労全てに唾を吐きかける行為と思い
あえてありのままの結果を報告いたします。僅かにでも愉快なレポートを期待した方々には心からお詫び申し上げます。



< こっくり実験終了後、明るくなるのを待つ。>
AM04:30にベースキャンプを出発。

樹海内を移動。暫くすると遊歩道が見えてくる。
GPSによるとゴールまで1.5キロ。

おいらのブーツ破損及び隊員の極度の疲労もあり、暫く遊歩道を歩いた後に早朝なのを良い事に国道に脱出。(注意、マナー違反です)

上り坂を上がっていくとそこにはゴールがあった。
人のいない早朝の風穴駐車場で武装解除。馬隊員と蝿隊員はスタート地点にある車を回収しに行った。

回収されるのを待つおいらと犬隊員。
暫く待っていると、そこに早朝の犬の散歩をしにきた観光客が来て
「自衛隊の方ですか?」と。
「いいえ違います(力の無い笑い)」
やっぱり場所が場所だからこういう風体だと勘違いされるんだなあとつくづく。

その後撤収準備を終えて車に乗って国道を移動。
そしたら風穴駐車場を出てすぐのところに本物の自衛隊が早朝マラソンしてました。

わあ、本物だ

あと一時間脱出が遅れていたら彼らとはちあわせするところでした。

繰り返し書きますが、今回はやむを得ない事情があったといえ、軍装品を装備した状態で公道を歩くのは
ミリヲタとして重大なマナー違反です。真似しないようにしましょう。我々ももうしません。

そんなこんなで各々が家路につき、
おいらも自宅の玄関を開けたのでした。

そこには親指の先が欠けた嫁が。

なんでもスライサーで野菜切っててやってしまったらしい。

とばっちりで霊障?まさかね(笑)

OPERATION [REQUIEM FOR DREAM] 
報告終わり

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