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[At the Mountains of Madness]2014/05/04 城ヶ尾峠?地蔵平

Posted on 8 5月 2014

おいらん淵と言えば、関東でも屈指の心霊スポットとして、ご存知の方も多く居られるだろうと思います。
武田信玄の隠し金山を秘匿するべく、文字通り闇に葬られた遊女女郎の怨念が語られている場所ですね。
事実としてあったかどうか、実際の場所は違ったのではないかとも諸説あります。おいらん淵探索は
以前に行いまして、無理が無くね?てな事も我々は言ったもんです。

が、場所は兎も角も、こういった事例はあったんじゃなかろうか?
というネタを探してたら出くわしました。城ヶ尾峠です。

城ヶ尾峠は標高1163m、神奈川県足柄上郡山北町と山梨県南都留郡道志村の境に位置し、
西丹沢の尾根の中にあります。
古くは南北朝時代、新田義興が甲斐に下る際に築城し、その跡が今も一部残るとも。
また、武田信玄が北条攻めの折に侵攻ルートとし、幕営をはったとの言い伝えもありますな。
更に、この峠を神奈川側に越えたところには、地蔵平という集落跡があり。林業などで栄えて
いたこの集落は、関東大震災の折に大被害を受け、その後廃村となりました。

まだ終わらないんです。先の信玄隠し金山の話。
“城ヶ尾峠の西方に金山があり、女郎宿や金山衆(鉱夫以外に山師やスパイ、ゲリラ的な
活動をしたとも言われています)の軒が何軒と連ねた場所があったが、山津波で壊滅、
生埋めとなり今に至るもそのままである”ですって。


そんなわけで、連休の行き先は城ヶ尾峠?地蔵平と相成りました。
魚も釣れるんですって。もう良い歳のGR、予定なんて会う筈がないと思いましたんで単独行です。
バイクメンには御馴染みの道志みちを行き、道志の森キャンプ場に至ります。キャンプ場を抜けて
登山道に入りますが、まずは間違えて反対側の西沢に。


東沢ゲートにバイクを置き、登りまして城ヶ尾峠。
ここまでは何てことはありません。僕はヒィヒィ言ってましたが。
問題はここからです。城ヶ尾峠から地蔵平への道は、かつては自然歩道として機能していましたが、
行く人も少ないのか難儀であるのか、既に廃道となっております。草生して分り難いのは勿論のこと、
崩落して通れない箇所もございます。


ただ行っている人はいるわけで。
こういったマーカーがありまして、これを頼りに藪に突入します。
これがいけなかった。いや、マーカー自体が悪いわけではないのですが、さしたる経験もなく分別も
付かない犬のすること。思いっきり間違います。


はい、間違えました。
今思うに、下るべき峰筋を一本取り違えたようです。とって返すのは絶望的に思えました。
絶望的なまま沢を下り、ちょっとした滝に出くわして更に絶望する感じです。連休の山の事故数に
カウントされるなコリャ、とか思いながら。


本日のキャンプ地を、ココとする。
下り続けたところ、陽の落ちる頃に堰堤に出ました。疲労具合もありましたので野営します。
人工物の出現に幾らか安堵しますが、いまいち現在地はわかりません。かなり強引に滝を
下りたり(落ちたり)しましたので、荷物ズブ濡れです。


焚火を維持しながら、チョイチョイと飲みます。
後から分ったことですが、どうやら私が迷い込んだのは白水沢。信玄勢が野営し(信玄平というのが
隣の峰の途中にあります)、米を磨いだ事で水が白く濁ったという沢でありました。

先にも述べましたとおり、この辺りというのは度々戦闘が行われた場所であります。落ち武者の霊に
出くわした的な山の怖い話なんかはあるようです。どうせなら遊女が出てきて酌の一つもしてくれりゃ
良いのに。とか思いますが。


実際、怖かったんですよ。
かなり大雑把にしか現在地を認識していない事。コレまでの行程を登らないと帰れないという事。
そして、そこ彼処で見た大型動物の糞と足跡(写真はキャンプ場手前で檻に入っていたイノシシ。こんなのが居る)。
心の強度が明らかに下がっているこの状態で、幽霊の一つも見たかも知れませんね。沢の中に
転がってる岩とか生首に見えるんですよ。翌朝そこに岩があったかどうかは確かめませんでしたけど。


夜が明け、気合を入れなおして下ります。
程なく別の堰堤とその工事の為と思われる道に出ました。地図とも合致してほっとしました。
カーブミラーも設置されてましたが塗られてました。怖いっての。


ここが地蔵平か?!
と思いましたが、その外れにある避難小屋のようです。あんまりここでは寝泊りしたくないなぁとか思いつつ。
周囲は整地されてましたので、目的は近いと。


ここが地蔵平です。
そこそこ広いです。分校もあったといいますから、盛時は結構な集落だったんでしょう。関東大震災の際、一時は
震源は丹沢であったとするくらいに甚大な被害を受け、その後復興するも木材需要の減少とともに廃村となりました。
この日、僕が出立するタイミングで関東平野部で地震があったことは帰ってきてから知りました。


オバケ沢です。ステキな流れです。
丹沢のオバケ沢の話というのもあるんですが、どうやらここ地蔵平のオバケ沢ではない様子。釣りもしようと
思ってましたが、天気が怪しいし疲れまくっていたのでスルー。この地の由来なのかという地蔵もある筈ですがスルー。
あと虎が出ました。猫よりデカかったので間違いなくトラです。もしくは鹿です。


さらば地蔵平。
本来歩く予定だった登山廃道に出ることができました。崩落が多いんでしょうな、ごっそりと裸になった斜面があります。
この後、前日の苦難はなんだったのかという道を行き(それでもデンジャーな箇所はありましたが)、城ヶ尾峠に戻る事が
できました。途中から雨降ってきやがんの。いろいろスルーして良かったのかも。


おっちょこちょいなばかりに、無駄にガクブルしただけに終わった城ヶ尾峠?地蔵平行。
でもね、沢で地図を無くした時のやっちまった感は相当なもんでしたな。補足用に別の地形図持っててホントに良かった‥

地蔵平の探索は不十分でしたし、あの流れを見ちゃうと竿を振らなかったのは実に悔やまれます。
件の隠し金山の話で言えば、山梨側の三ヶ瀬西沢や白水沢より西の沢が該当である可能性もあります。
酷い目には会いましたが、是非また訪れようと思います。周辺にはまだまだネタがありますしね。

文/犬上海団

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